上映会終了
七里圭監督最新作『ピアニストを待ちながら』公開記念映画渡世 辺境(エッジ)の巻・京都篇
常に先鋭的な作品を作り続けてきた異才・七里圭監督が、村上春樹ライブラリーで全編撮影した新作劇映画『ピアニストを待ちながら』公開を記念し、特別企画を開催。
最新作を含む短編上映も交えながら、ここ数年の映画作りについて、監督ご本人が縦横無尽に語ります。
どうぞご期待ください!
主催:FRAME in VOX、tapetum works
協力:MEDIA SHOP
◎上映作品
「ある渡り鳥を探して」(2018→2024/6分)
*最新作 関西初上映
男が女にマイクを向けられ、ある失踪と探索の経緯を語り続ける——。
『サロメの娘』シリーズのスピンオフ。同作品に登場する謎の集団「ワンゲル」をめぐる壮大な物語が構想され、企画の端緒として撮影されたが頓挫。6年を経て編集された小品。
監督・撮影:七里圭
テキスト:山形育弘
撮影:高橋哲也
出演:佐藤駿 菊地敦子 山形育弘 田中淳一郎
The cleaning lady after 100 years : Spectre
2022年/19分/HD
白髪の清掃婦のもとに若かりし頃の母の亡霊が現れ、子を産まず孤独に生きる娘の人生を嘆く。しかし、老女は母に反論する――2019年に早稲田小劇場どらま館で上演された映像舞台劇「清掃する女」をキャプチャーし、変換の際に起きるノイズ/エラーを演技あるいはコレオグラフとして捉える、デジタル変換におけるリ・クリエーションをコンセプトにした作品。AIによる複式夢幻能。人間の果て。
第36回イメージフォーラム・フェスティバル 東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション 正式出品
監督:七里圭
CGエンジニア:早川翔人
電子音響効果:池田拓実
オリジナル音楽・歌唱:さとうじゅんこ
電子音楽作曲:檜垣智也
原作:新柵未成 七里圭
撮影監修:高橋哲也
村上春樹ライブラリー・イメージ映像「The Strange Library」
2021年/10分/HD
早稲田大学に2021年開設された村上春樹ライブラリーのイメージ映像。
夜の図書館に現れた少女の影。影は、身動きのとれない少年のヒトガタと出会う。ヒトガタは、影に淡い恋心を抱く。心は灯となって浮遊し、影のあとを追うが……。
村上春樹氏の国際アンデルセン文学賞受賞スピーチにインスパイアされた。
監督:七里圭
撮影監督:高橋哲也
音楽・整音:宇波拓
出演:川端もくは 箕西祥樹
製作:早稲田大学国際文学館
七里圭 Kei Shichiri
1967年生まれ。約10年の助監督経験、テレビドラマ等の演出を経て、『のんきな姉さん』(2004)で監督デビュー。しかし、『マリッジリング』(2007)以外は自主製作に転じて、異色の作品を発表。声と気配で物語をつづる『眠り姫』(2007/サラウンドリマスター版2016)が、15年間毎年上映され続けて代表作となる。一方で、建築家・鈴木了二との共作『DUBHOUSE』(2012)をはじめ、他ジャンルのアーチストとのコラボレーション作品も多く、「音から作る映画」(2014~2018)、「シネマの再創造」(2019~)など実験的な映画制作プロジェクト、映像パフォーマンスも手掛けながら、連続講座「映画以内、映画以後、映画辺境」を主宰。コロナ禍を経て、村上春樹ライブラリー・イメージ映像「The Strange Library」(2021)、記録映画『背 吉増剛造×空間現代』(2022)を公開。昨年は、「石巻ハ、ハジメテノ、紙ノ声、……」(京都芸術劇場春秋座)、「Music as film」Realtime voice-over and remix(東京ゲーテ・インスティチュート)、「清掃する女:亡霊」(早稲田小劇場どらま館)と三つの上演映像作品を演出。今秋、久々の新作劇映画『ピアニストを待ちながら』ディレクターズカット版(2023/61分)が劇場公開される。また来年2/1(土)には足立智美との新作パフォーマンス『Music as film with Digital Face』(@東京ゲーテ・インスティテュート)を上演する。
https://keishichiri.com/jp/
*『ピアニストを待ちながら』公式サイト
https://keishichiri.com/pianist/
*『ピアニストを待ちながら』11/29(金)~出町座にて公開
- 日程
- 2024年11月30日(土)
- 時間
- 開場:17:30
開演:18:00(19:30終了予定) - 料金
一般:1500円
学生:1000円
※当日のみ
※『ピアニストを待ちながら』半券をお持ちの方は200円off