FRAME PRACTICE展覧会トーク開催中
FRAME PRACTICE #01並行する昨日 / FRAME|三嶽 伊紗 + FRAME in VOX

<FRAME PRACTICEについて>
FRAME PRACTICEシリーズは「フレーム」という概念に内在するあらゆる視点を交差し「フレーム」とは何か?を実践していく試みとしてFRAME in VOXが企画しました。
FRAME in VOXは、ギャラリーでありながら、既に一つのインスタレーション、ステージとして機能するボーダーレスな空間として設定されました。実際に構造化されたフレーム状の空間は、フレームそれ自体のカタチや意味を考え、具体的にアプローチするための手掛かりにしたいと考えています。
シリーズ第一弾となる#01は、「うつす」ことをテーマに立体、写真、映像などメディアを横断し、存在や時間を問い続ける作家、三嶽 伊紗とFRAME in VOXによるプラクティスです。彼女の“映像”を捉える視点は一貫して独特であり、その作品は、モノとモノでないモノの狭間を「うつす、ウツス」という言葉をたよりに、拡げたり縮めたりしているように感じます。
今回は「フレーム」という概念を契機に、三嶽伊紗の映像に対する独特な視点と感覚に絡み、引き寄せられ、共に「フレーム」の中を潜行し、そして探検するような三嶽伊紗+FRAME in VOXの共同作業だと考えています。新たな発見のプロセス、是非ともお立ち合いいただければ幸いです。
林ケイタ(FRAME in VOX)
<三嶽伊紗によるコメント>
トリカゴ ヲ ウツス
理由などなく、ただ、この鳥籠を「ウツス」ときめた。
「ウツス」——— 音だけが先走り、文字が追いかける。
映す、写す、移す———
辞書をみれば、「映す」「写す」は「移す」と同語源だとあり、納得する。
鳥籠の「影」をつくることにした。
昨夜の電話。ウツスは「空」ス———
長い話しのあと、友人N氏が言う。
エイゾウは「空」にスル ———
今の私には、そう思えしかたない。
三嶽伊紗
2011年「久保一色 / 常懐荘における現代美術展」制作ノートより
三嶽 伊紗(みたけ いさ)
1956年高知市生まれ。滋賀県大津市在住。80年京都工芸繊維大学意匠工芸学科卒業。82年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。2014年に徳島県立近代美術館にて、2024年に高知県立美術館にて個展を開催。そのほか、「みえるものの向こう」(神奈川県立近代美術館葉山、2019年)、「影を刺す光ー三嶽伊紗+守屋友樹」(京都芸術センター、2020年)などのグループ展に参加。
- 日程
- 2025年3月8日(土)〜3月16日(日)
- 時間
- 12:00〜20:00
※9日と16日は14:00〜20:00
会期中無休 - 料金
入場無料
<三嶽伊紗+FRAME in VOXによるテーブル座談会>◎日時:3月15日(土)16:00〜18:00◎入場料:1,000円(ワンドリンク付)